さて、前エントリーの通り、「フェアリーは使えるか?」という命題のうち、最初の命題として、「フェアリーは前衛壁として使えるか?」という命題の結論を得るべく、検証を開始しました。そして、HP1.5倍の運動神経抜群の遺伝特性を選択して、この効果含みで出来上がりHP5万になるようにHP上げを行い、転職にて様々なスキルを手に入れたのち、最終職としてモンク職に就かせた3体のフェアリーを用意しました。
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この3体のフェアリーは、フェアリーの特徴を最大限生かすべく、また前衛壁としての能力を最大限発揮することを目指し、以下のようなスキルを設定しました。
・フェアリーガード(フェアリー種族スキル)ーHP50%以下で物理ダメージカット(30%)、魔法ダメージカット(30%)、全状態異常耐性+10
・すばしっこい(フェアリー種族スキル)ーAC(物理耐性)+100、MR(魔法耐性)+100
・ディフェンドスタンス(ファイター職スキル)ー物理攻撃力-20%、物理ダメージ20%カット
・緊急回避(シーフ職スキル)ー自身のHP(体力)が50%以下の時、物理耐性(AC)を4上昇させる
その他、パーティ内でのサポートのためのスキルとして、ミラクルミュージック(バード職スキル、他のメンバーのスキルの再利用を可能にする)、レッドトーテム(守)(シャーマン職スキル、一定の間、パーティ全員の魔法ダメージ無効化)やキュア(プリースト職スキル、状態異常回復)、ヒールサークル(プリースト職スキル、パーティ全員のHP小回復)といったスキルを割り当てました。
今回は、モンク職への最終職固定後のレベルがまだあまり高くなく、守りの盾(ロード職スキル、HP半分以下のメンバーや後衛への攻撃を代わりに受ける)やインサイト(ロード職スキル、敵の攻撃を自分に引き付けやすくなる)を割り当てるスペースがなかったため、このスキル割り当ては見送りました。この点はフェアリーモンクの十分なレベルアップを行った後の将来の検証課題にしようと思います。
こういったスキル設定を行った3体のモンクを前衛に据えるとすぐに、モンクのもう一つの職業特性の「僧侶系職業HP1.2倍」の効果が現れました。「運動神経抜群」の効果も含めて5万のHPになるように育てたのですが、戦いに向かった3体の前衛モンクのHPはいずれも7万を軽く超えているのです。
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最初はその計算式がよくわからなかったのですが、しばらくして以下のような算式によるHP計算になっているのだと気付きました。例えばベースのHPが34000だとすると、
ベースHP(34000)+運動神経抜群(34000*50%=17000)+僧侶系職業HP1.2倍*3体(34000*20%*3=20400)=71400
となって、それぞれのモンクのHPが7万越えという結果になっているようでした。つまり、モンクがパーティに複数いれば、「僧侶系職業HP1.2倍」の効果もその人数の数だけ加算されるようになっていました。
最初は、後衛の魔法攻撃担当をソーサラーにしていたのですが、このモンクの効果はその他の僧侶系職業にも影響すると考えて、後衛は最もレベルの高いビショップ2体と、物理攻撃担当兼盗賊業務担当のニンジャという構成にしました。
狙い通り、後衛2体のビショップのHPは、以下の計算のように、
ベースHP(50000)+僧侶系職業HP1.2倍*3体(50000*20%*3=30000)=80000
となって、8万越えとなり、前衛は7万超、後衛2人は8万超という、非常にHPの高いパーティとなりました。
それだけではなく、これはよく考えれば、レベルの高い魔法攻撃担当の後衛モンクを後2体育ててビショップの代わりにパーティに加えれば、上記の計算方法から明らかに後2段階、前衛3体のモンクと後衛2体のモンクのHPを上げることができることになります。また、壁として育てる前衛モンクも職業固定していますから、生命力や信仰心のパラメーターも上がっていって物理攻撃耐性や魔法攻撃耐性も(合わせて素でも+20で高いフェアリーの状態異常耐性もおそらくは)上がっていきますし、力や知恵のパラメーターも上がっていくので、★ブルーメタルディスクやミヤ・ケーンオブコープスと行ったフェアリーも装備可能な物理攻撃、魔法攻撃用の武器を装備すれば、前衛モンクはただの壁なだけでなく、いずれ強力な物理攻撃や魔法攻撃を繰り出す意味ある攻撃メンバーになり得ます。
これは、当初の想定よりもずっと柔軟で将来の可能性もあるパーティ構成になっているのではないかと期待が膨らみます。
結局、とりあえずフェアリー前衛壁3枚の検証用のパーティは、
前衛:レベル75程度のフェアリーモンク3体(出来上がりHP7万超)
後衛:レベル275程度のビショップ(出来上がりHP8万超、魔法攻撃担当:白蛇の杖Lv50程度)+レベル170程度のビショップ(出来上がりHP8万超、補助、回復呪文担当)+レベル275程度のニンジャ(HP5万、物理攻撃&盗賊業務担当:★ブルーメタルディスクLv50程度)
のパーティ構成で、ダル・ジ・アン神殿のレベル2から4までを回ってみることになりました。
結果、上記のパーティ構成と武器レベルであれば、非常に安定的に最難関ダンジョン攻略に成功し、SS、S、A評価で回ってこれています。また検証の過程で、後衛の魔法武器のレベルが低く攻撃力が弱い時は、20ターンを終了して敵を倒せはしなかったものの、前衛壁を突破されずに死なずに帰ってくる、いわゆる強固な前衛壁の場合の典型的な結果を得ています。
これは、やはりフェアリー種族スキルであるフェアリーガードの特徴と、モンクの特徴である3ターンごとのHP10%回復という特徴が効いて、粘り腰で敵の攻撃に耐え続ける壁としての前衛の役割を果たせているものと思います。
ここでHP10%回復の中身についてその詳細を説明しますと、今回の前衛フェアリーモンクは出来上がりHPが7万超でしたが、この出来上がりHPの10%、すなわち7千超が、3ターンごとのHP回復量になります。
というわけで、今のところまでの検証では、フェアリーはモンク特性と組み合わせれば、十分実用的に前衛壁の役割を果たせそうだということがわかりました。
次があるかどうかまだ分かりませんが、次は別の切り口でフェアリー種族の有効性、利用可能性を検証できればと思います。
・この記事の続きはこちら。
Wizardry schema(ウィザードリィ スキーマ)攻略メモ番外編 – フェアリーは使えるか?(その2)(1)
・フェアリーが装備可能な武器、防具、装飾装備について、こちらのエントリーでまとめています。
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